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自動車保険はあなたの速度を追跡している?

更新日 2026-08-06 · 10分で読了

追跡しています。しかも各社が自ら認めています。Progressiveの規約には、 Snapshotが収集するデータとして車両の速度とGPSによる位置情報が挙げられて います。ただ、多くの人が本当に知りたい答えはもっと限定的で、そして もっと興味深いものです。ほとんどのプログラムでは、採点されているのは あなたの速度ではありません。採点されるのは、速度がどれだけ急に 変化したかです。この2つはまったく別の計測であり、両者を 混同することこそ、慎重に運転しているのに説明のつかないスコアを 受け取るドライバーが後を絶たない理由なのです。

「記録するもの」と「採点するもの」は別のリスト

まずProgressiveから見ていきましょう。同社の文書はこの2つをきれいに 切り分けているからです。Snapshotの規約が説明しているのは生のデータの 流れです。Snapshotデータには、車両の速度、GPSによる位置情報、時刻情報、 スマートフォンの使用状況、端末のセンサーから得られるデータが含まれます。 そのうえで、走行時間、走行の規則性、加速度と減速度の大きさといった その他の情報は、その速度・位置・時刻の情報から導き出されると 述べています。

この「導き出される」という言葉が重要です。ブレーキは直接測定されて いません。記録された速度が、ある計測点から次の計測点までにどれだけ 急に落ちたかから計算されているのです。速度のデータは原材料であり、 スコアはその傾きから組み立てられています。

Progressiveが公表している料率要素は、これより短いリストです。運転する 時間帯、急ブレーキや急加速を意味する速度の急激な変化、走行量、そして 一部の州のモバイルアプリ利用者については、運転中に手で持った スマートフォンの使用です。加えてProgressiveは、どこを走ったかは個別 料率の決定には使用しないと明言しています。

つまり、位置情報のデータは存在するけれども、料率要素ではないという ことです。記録されることと評価されることは別々の問題であり、 「監視されているのか」という問いへの誠実な答えは、前者についてはイエス、 後者については部分的にイエス、となります。

速度そのものを採点するプログラムもある

State FarmのDrive Safe & Saveは反例であり、その点について具体的です。 公表されている計測対象の行動は、加速、減速、コーナリング、スマートフォンに よる注意散漫、そして速度であり、速度についてはこう説明されています。 制限速度を8 mph以上超えたときに、アプリがそれを知らせる、と。

これは実際の数値を伴った実在の基準線であり、スコアを気にするなら 運転の仕方そのものが変わってくるものです。

プログラム 速度そのもの その他の計測対象 収集方法
Progressive Snapshot 記録される。公表された要素の中心は速度の変化 時間帯、走行量、スマートフォン使用(アプリ、一部の州) 車載デバイスまたはモバイルアプリ
State Farm Drive Safe & Save あり。制限速度+8 mphが通知される 加速、減速、コーナリング、スマートフォンによる注意散漫、走行距離 アプリとフロントガラスに貼るBluetoothビーコン

実務上の帰結は、同じ走行でも、どの会社のソフトウェアが動いているかで スコアが変わるということです。空いた州間高速道路での78 mphの一定巡航は、 傾きしか見ないプログラムにはほとんど見えず、制限速度を見張るプログラムの 基準線には真正面から当たります。急停止だらけの遅い市街地通勤は、その逆です。

なぜ速度ではなく微分値なのか

それぞれの量が何を予測するのかを考えるまでは、奇妙に思えます。速度は 状態です。急減速は出来事であり、たいていは何かがうまくいかなかったことを 意味します。前車との間隔が想定より速く詰まった、信号への反応が遅れた、 車線変更に気づかなかった、といったことです。急ブレーキは、あと一歩で 衝突になりかけた場面の記録なのです。

変化率であるため、どれだけ速く走っていたかには無関心です。30 mphからの 強い制動でも作動しますし、空いた道での80 mph維持では作動しません。 Progressiveの車載デバイスはこれを音で示します。急ブレーキを検知すると ビープ音が鳴るので、ドライバーは耳で基準線を覚えていくわけです。

この種のスコアでは、速度よりも車間距離のほうが効いてくる理由も、ここに あります。ブレーキのイベントは、余地がなくなった状態で場面に到達することから 生まれます。車間距離に余裕を持たせれば、巡航速度がいくつであろうと イベントそのものが消えるのです。

スピードメーターは嘘をつく、しかもあなたに有利に

ここからは誰も触れない部分で、保険というより計測の話です。

テレマティクスが読むのはGPSの対地速度です。ダッシュボードは違います。 記憶されたタイヤ周長に対してホイールの回転数を数えており、誤差が高め側に 出るよう意図的に校正されています。ほとんどの車は実速度より1〜3パーセント 大きく表示します。この点は スピードメーターとGPSが食い違う 理由で詳しく扱っています。

つまりアプリは、メーターが主張するよりも常にわずかに遅い速度を見ています。 固定された基準線に対して、この差は持っておく価値があります。

  • 制限速度70 mph、8超で通知なら、判定は実速度78 mphに来る
  • 約2.5パーセント高めに表示するメーターでは、これがおよそ80 mphに見える
  • 70 mph区間で針を80未満に保てば、基準線を下回ったままでいられる

ここでは計器の誤差が味方に回ってくれます。珍しいことです。誤差の幅の 真ん中を当てにするのではなく、自分の車の値を知っておく価値があり、 GPS精度テストなら その数値が一度の走行で分かります。

もう一方の側に一つ注意点があります。「制限速度超過」として表現された基準線は 制限速度を知っている必要がありますが、その値は道路そのものではなく地図 データから来ています。地図上の制限速度は標識の付け替え後に古くなりますし、 高速道路と並走する側道が誤った数値を引き継ぐこともあります。ありえない 判定に見えるなら、あなたの速度よりデータベース側の制限速度のほうが 犯人である可能性が高いでしょう。

幻のイベントと、その発生源

していないはずのブレーキイベントが記録されたという報告は、ドライバーから しばしば寄せられます。その大半は2つの原因で説明でき、どちらも運転の問題では なく計測の問題です。

GPSの品質。衛星から導かれる速度は、高層ビルの谷間、 陸橋の下、トンネル内で精度が落ちます。信号の途切れとその後の再捕捉は、 路上では実際に起きていない段差を記録速度に生み出すことがあります。 スマートフォンのGPS速度は どれくらい正確かという記事で、信号が信頼できる場所とそうでない場所を 扱っています。

スマートフォン自体。アプリ型のプログラムは端末の加速度 センサーに頼っていますが、このセンサーは車が減速したのか、スマートフォンが シート上を滑ったりカップホルダーから取り上げられたりしたのかを区別できません。 端末をしっかり固定し、走行中は触らないようにすれば、この種の原因はほぼ 解消できます。

本当に保険料が上がることはあるのか

最悪でも割引がゼロになるだけ、という考えは心地よいものです。しかし、 プログラムが公表している内容はそうではありません。

Progressiveは、居住する州によっては、リスクの高い運転が更新時の料率上昇に つながる可能性があるとしています。また、加入から45日を超えて離脱した場合は 次回更新時に割増が生じる可能性があるとも述べており、プログラムを抜けるという 判断は見た目ほど自由ではありません。

State Farmは、運転内容の変化が調整額に反映されるため、更新のたびに増額も 減額もありうるとしており、実際の走行距離が低走行の基準である7,500マイルを 超えた場合は、今後の更新で保険料が上がる可能性があるとしています。加えて、 特定の州の特定の契約では、走行距離とオドメーターの数値が保険料調整の対象から 除外されるとも注記しています。

両社に共通するパターンは同じです。動く方向は保証されておらず、細部は州に よって異なります。自分がどちらのバージョンに置かれているかを知る唯一の方法は、 自分の契約の規約を読むことです。

走行距離も料率要素のひとつ

運転行動にばかり目が行って、最も単純な入力を見落としがちです。どれだけ 走るかは両社のリストに入っており、State Farmは7,500マイルという具体的な 数値をそこに紐づけています。

この数値は見積もりで済ませず、確かめる価値があります。車のオドメーターは、 他のすべてを歪めるのと同じ理由で多めに表示するからです。記憶された周長に 対して回転数を数えているため、摩耗したタイヤや小径のタイヤではカウントが 速く進みます。走行距離の基準線が近い場合、メーターの合計値と実距離の差は 机上の話では済みません。同じ問題は税務目的の走行記録でも表面化します。 その点はIRSはGPSの 走行記録を認めるかで扱っています。

保険会社と同じ数値を自分で見る

ここまでの話は、誰かの説明を信じることを前提としません。テレマティクスの アプリが読む速度はごく普通のGPS対地速度であり、同じ衛星と同じ標準的な インターフェースを通じて、どんなアプリでもブラウザでも取得できます。

ダッシュボードの横で独立した表示を走らせると、有益なことが2つ分かります。 自分のスピードメーターの誤差、つまり基準線が実際にはどこに来るのか。そして その道路区間がきれいなGPSを与えてくれるのか、それともイベントを製造する ようなノイズの多い信号なのか、ということです。 ライブGPSスピードメーターならインストール不要で生の数値が 見られますし、GPSオドメーターが距離の側を 担ってくれます。

まとめ

あなたの保険会社は速度を読んでいます。ただし、ほとんどのプログラムはそれを 採点していません。予測に効く信号は微分値のほうに宿っているからです。すなわち 急ブレーキと急加速、それに時間帯、距離、スマートフォンの扱いです。State Farmは 8 mph超という形で制限速度を直接見張る例外です。

スコアを良くしたいなら、巡航速度を落とすより車間距離を取るほうが効きます。 数値を下げるのではなく、イベントそのものを取り除けるからです。スマートフォンは 勝手に動かないように固定しましょう。そして自分のスピードメーターの誤差を 知っておくこと。アプリが読んでいるのは真の対地速度である一方、ダッシュボードは 静かにあなたに有利な側へ丸めているのですから。

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